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科学が論理ではないけど正しい理由

科学は論理では示されないし、間違えることもある。さすがに科学の現場にいる人は、何となくでも分かっている人が多いのだろうけど、みんながみんなそういう知識を持っているわけではない。今後、こういう話題に触れたときのためにも、簡単に説明しておきたいと思う。ちなみに、実際の内容は「科学は論理ではないし、間違えることもあるのに正しいと思われているのはなぜか」といった内容なのだが、元になった議論が「科学は論理か」...

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ネットに蔓延する科学教を考える

この記事は、主に科学のとらえ方、相対的視点の重要性とその限界(相対的視点だけじゃダメということ)について説明する記事です。ホメオパシーについては「ホメオパシーは魂を救済するか?―宗教と科学の境界線」が最新ですので合わせてお読みいただけると幸いです。○この記事を書こうと思った理由自分は、「科学教」という言葉を好んで使う方ではなかったのですが、最近、少し考えを変えました。きっかけは、先日、以下のようなこ...

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ホメオパシーの議論、7つのQ&A

この記事は、「このブログで行われたホメオパシーの議論」に関するポイントの整理です。「私たちはホメオパシーをどう考えていけば良いのか」という主に社会的な問題について扱っています。最近、ホメオパシーに関する議論が盛り上がっています。ただ、自分はある疑問を持たざるをえませんでした。「この議論はいくら盛り上がっても、ホメオパシーに大きな影響を与えないのではないか」。すでにコアな信者になっている人はもちろん、...

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医療不信のリスク論

最近、科学の根拠についての記事をいくつか書いてきましたが、今回はちょっと話を変えて、違う観点から考えてみたいと思います。私たちは、有効な治療を拒否するような患者の話を聞くと、「非科学的な判断」「非合理的な判断」だと考えるでしょう。しかし、「科学的前提だけに基づいて合理的判断をする個人」という仮定をしたとしても―むしろ、そう考えればこそ―有効とされる治療を拒否することが合理的と言える場合があります。○...

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ホメオパシーは魂を救うか―宗教と科学の境界線

ホメオパシーは、現代医療で「リスクの問題」として無視されてきた患者の苦しみに「意味づけ」を与える役割をはたしてきたと言えます。しかし、現代社会においてこうした「宗教と科学の越境」は許されるのでしょうか。現代の医療からこうした要素を排除するべきなのか。そもそも排除できるのか。こういった問題について考えていきたいと思います。○「リスク」が取りこぼすもの前回の記事で書いたように、医療にはリスクがつきもので...

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社会学玄論がダメな理由―相対主義の怖い罠

「社会学玄論」の最新記事の中で私の記事が取り上げられています。その中で、私は「相対主義者の系譜に属する」とされてしまいました。もしこれを見て私が「相対主義者」だと誤解する人がいたら、それは「死ね」と言われるのに等しい屈辱です。ついでに社会学玄論の過去の記事を見ていたら、ニセ科学批判を批判する記事が多数あり、私の立場と根本的に違っていることが分かりました。読者の中には社会学玄論と私の主張を一緒くたにし...

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書評:マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』について

○意外にも低評価のサンデルマイケル・サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』の売り上げは、相変わらずすごい勢いだ。発売から5ヶ月以上も経っているのに、多くの書籍売り上げランキングで上位をキープしている。しかし、マスコミ等での取り上げられ方について言う限り、評価の大部分は「類いまれなる講義の名手」というもので、内容への評価は少ない(link)。こうした評価には、「内容は大したことはないが、講義力が...

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クリスマスという記号

クリスマスソングが聞こえてくると、不思議な気持ちになります。世界中の人が、《クリスマス》という記号を介して、素敵な音楽を作ったり、絵を描いたり、おいしいものを作ったりしていると思うから。そのことで、この素晴らしい音楽やイルミネーションや食べ物があるのだと思うから。それらは全て、人の営み。人が泣いたり笑ったり、愛情を表現したり、そういったものを、《クリスマス》という記号が結びつけ、私たちの目の前の《ク...

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WEBRONZAのホメオパシー騒動とメディアの問題

○WEBRONZAとホメオパシー朝日新聞社が運営する、WEBRONZAというサイトに、海外のホメオパシー事情を肯定的に紹介する記事が掲載されました。その中で、ADHDにホメオパシーが有効であるという実験結果が紹介されているのですが、この紹介の仕方が適切ではないということが批判を受けています。...

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世界の情報量は求められるのか?

先週、Science誌に、「情報を保存、通信、計算するための技術的容量」についての調査結果が掲載されたことが話題になっています(論文、ニュース)。この論文によると、保存された情報は2.9億テラバイト、通信された情報は20億テラバイト、情報処理能力は6.4兆MIPSだそうです(テラはギガの1000倍で、1兆)。これだけを聞くとすごい数字のようですが、最新のハードディスクが1テラバイト単位ですので、その...

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